【千葉県柏市の取り組み】地域の部活動への取り組み事例#1

千葉県柏市:「地域に根付いて地域で回す」大規模自体による部活動改革

千葉県柏市は中核市でありながら計画的に部活動改革を進めています。

学校部活動の地域クラブ移行は2023年度より本格化

将来にわたり生徒がスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむ事ができる機会を確保する。

スポーツ庁と文化庁は2023年度から2025年度までを「改革推進期間」と位置づけ、休日の部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行など早期実現を目指しています。

事例#1

千葉県柏市:土曜日・日曜日のクラブ活動を地域クラブに移行!!

2021年より試験的に近隣クラブと連携して地域クラブを立ち上げ
2023年より段階的に土日のみ地域クラブへ活動を移行。

地域の総合窓口として設立された「一般社団法人 柏スポーツ文化推進協会(KSCA)」を中心に、現状の部活動の構成に近いカタチで地域クラブがスタートしています。

千葉県柏市データ

●千葉県北西部:交通の利便性から都心への通勤者が多い
●人口43.4万人:大規模な郊外都市
●市立中学校21校・総生徒数10,538名/2023・5月現在
●運動部活動:約200部

柏市の地域クラブ活動移行概要

●活動時間は土日どちらか3時間程度
●活動範囲は東葛飾エリア(原則)
●参加費は年額5,000円+月額2,000円
●部員15人に対して1人の指導員

現在の状況

休日に活動のある部のうち、陸上と吹奏楽を除くすべての中学校を対象に約150クラブが地域クラブ活動移行を開始。

移行対象の部で参加を希望する生徒は2,600名程度、移行対象部員の約7割が登録を済ませている。

■指導員:登録者約400名、契約対象者250名(兼職兼業教員150名、一般100名)

※KSCAが主催となって全参加者が参加できる大会を開催し、参加者全員の出場機会を創出しています。

POINT:「地域に根付いて地域で回す」

人口約43万人と規模の大きい柏市では、様々な関係機関との合意形成が必要となり独自の部活動ガイドラインを作成。早い段階から改革に取り掛かり、部活動の地域クラブ活動移行に向けて関係者が同じ方向性を見いだせた事が大きなポイント。

地域クラブ活動についてのスローガンは「地域に根付いて地域で回す」を掲げており今後は子どもたちのスポーツ活動の推進、市民の健康維持・促進など地域全体の取り組みとして広がりをみせる。


参考資料:DEPORTARE