オリンピックメダリストが指導する体操クラブ
先日、アーティスティックスイミングの乾選手・井村コーチの祝勝会で隣の席に座られた、北京オリンピック体操の団体で銀メダリストの沖口誠さんとお知り合いになった。
年齢をお聞きすると私の娘と同い年。現在は選手を引退され大阪の江坂で体操クラブを経営されているとのこと。確かに、テレビでお見かけしたお顔ではあるが随分時間もたっているので確かな記憶はないが、アスリート独特のスマートな印象だ。
なぜ、体操クラブを始めたのか質問してみたら、”第一にこどもの笑顔がみたい”出来たときのあの目の輝きが指導者としての一番のモチベーションだと語ってくれた。
自身も幼いころから体操教室に通い、気がつけばオリンピックを目指していた、今でも心の支えになっているのは、中学の時、指導してくれた体操の先生の教えだと言う。
怪我をして練習ができなくなり、体操をやめようかと悩んでいた頃「怪我をしているところに傾注するのではなく、今だから別の部位を鍛えることができるのではないか!?」何事も基本・基礎が大切だから、今のうちに出来ることをしっかりとやろう!!と指導されたという。
最初は半信半疑だったが、基本をやり続けることによって、今まで出来なかったことがすんなりできるようになったと言います。まさに基本の大切さを実感したとの事。
日々、色んな事がおきる毎日ですが、その瞬間だけを切り取って考え悩むのではなく、今できることに目を向けて一歩づつ進む。
ネガティブに焦点をあてるのではなく、出口を探し、ポジティブに思考する。この経験が現在の考え方、生き方に大きな影響をもたらす珠玉のアドバイスになったと振り返っておられました。