公益財団法人「日本スポーツ協会」(JSPO)が各都道府県の加盟団体を対象に行った実態調査で、部活動の
地域移行が難しい状況にあることが明らかになった。危険信号がともっているといっていい。
JSPOの加盟団体は部活動の地域移行で主たる「受け皿」となることを期待されている存在なのだが、今回の
調査に回答した35団体のうち25.3%が「資格取得者をスポーツ活動現場に配置していくことが難しい」
と答えている。部活動指導を担う人材の派遣を期待されているのだが、難しいというのだ。
さらに「有資格者を養成する資源(予算、場所、時間、スタッフ等)が足りない」と答えた団体も、19.2%も
あったという。部活動の地域移行がすすめば、多くの指導者が必要になる。それを養成するのも難しい、
というのだ。
指導者がいないのでは、部活動の地域移行の受け皿になることはできない。地域移行はピンチとなる。
Yahooニュース様 リンク
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2e40effb1d884f0d44ab1ea07e3400db3b7b5879
前屋毅
フリージャーナリスト
1954年、鹿児島県生まれ。法政大学卒業。立花隆氏、田原総一朗氏の取材スタッフ、
『週刊ポスト』記者を経てフリーに。
2021年5月24日発売『教師をやめる』(学事出版)。
ほかに『疑問だらけの幼保無償化』(扶桑社新書)、
『学校の面白いを歩いてみた。』(エッセンシャル出版社)、
『教育現場の7大問題』(kkベストセラーズ)、
『ほんとうの教育をとりもどす』(共栄書房)、『ブラック化する学校』(青春新書)、
『学校が学習塾にのみこまれる日』『シェア神話の崩壊』『全証言 東芝クレーマー事件』
『日本の小さな大企業』などがある。
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