約30年間定員割れだった東京・神田の男子校・正則学園高等学校は、ブランディングによって受験者数、
入学者数増加など大きな成果を挙げ、ブランデイング事例コンテストで「最優秀賞」「大賞」とW授賞しました。
ブランディングの背景
少子化によって高等学校の生徒数は年々減少しており、男女別学の学校もまたその影響を大きく受けています。
特に男子校の変化は顕著であり、ここ40年間で学校数は4分の1にまで激減。正則学園も約30年近く定員割れが
続いている状況でした。
共学化や統合化に踏み切る男女別学が増えている一方で、正則学園は男子校としての存続を目指すべく、
2020年春よりブランディングを開始しました。
正則学園の課題
①未だ根付いている、きびしい、きたない、こわいなどの、偏った男子校イメージ
②体育会系色が強く、受験生の心理的ハードルが高い
③受験生の過半数が、滑り止め(第三志望校以下)として受験
④入学者数が30年間定員割れ
⑤正則学園の「独自の魅力」が打ち出せていない
コンセプトは「安心できる環境で、友と共に成長し、個性を伸ばせる男子校」
正則学園を受験する多くの生徒は、学力レベルが高くなく(正則学園の偏差値は47程度)、勉強や友人関係など、
学校生活に苦手意識を持つ傾向にありました。
その取り組みは、現在の中学生の10人に1人が、学校に行きたくないと感じている「隠れ不登校」であるという
社会問題との親和性の気付きにも繋がり、こうした背景から正則学園は、今後の方向性として「規律や学力」よりも
「安心と多様性」を大切にした「生徒が通いたくなる学校」を目指しました。
転載元:PR TIMES様/記事リンクhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000047431.html